二藍蝶
「ああ

 させてよ」

貴方の声が変わった。

甘い瞳・・・甘い声・・・

浬は、私を抱き寄せ
そして抱きしめる。

「お前、壊れそう
 
 本当にいいの?」

見上げた私は、貴方だけを
見つめて囁いた。

「いいよ」

そう言いながらも、貴方に
抱かれる私の体は、緊張で
震えている。

私・・・

少しだけ、怖いよ。

触れ合う唇・・・

絡み合う舌、甘く蕩ける

抱きしめる、貴方の腕が
私の背を庇いながら
ゆっくりと優しく
ベッドに押し倒す。
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