二藍蝶
俺は、愛などいらないと
口では、ほざいているが
本当は、愛を求めている。

だけど、俺の進む道に
愛はいらない。

愛は邪魔でしかない。

俺は、お前に触れて
 
お前を抱いて

そして、お前を捨てる・・・

薄暗い部屋で、私達は
手を繋いで眠る。

目覚めることを拒むように
眠り続ける・・・

時間を忘れて、夢の中を
彷徨う。

外はもう、朝・・・

鳥の囀る声と蝉の鳴く声

灼熱の太陽の光を浴びて
ゆらゆらと漂う

二頭の蝶々・・・
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