二藍蝶
センの言葉に、ざわめく
男達。

「何てな、冗談だ
 
 そりゃ、そうだよな
 極道になろうとする男に
 堅気の女なんか似合わない
 止めといて正解だ

 お前には、俺の店の
 極上の女をくれてやる」

「俺はまだ、極道になるとは
 言ってない」

センに楯突く、浬に
詰め寄ろうとする、塁。

「カイリ、お前
 まだ迷ってるのか?

 何を迷うことがある?」

「ルイ、お前は黙ってろ」

「すみません」
 
「まあ、いい
 極道に成るも成らねえも
 よく、考えて答え出せや
 
 お前を会澤組に迎え入れる
 準備は整っている

 二代目が反対しても
 俺は必ず、お前を手に
 入れてみせる・・・」
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