二藍蝶
ママ・・・

「貴女が、帰りたいと思う
 場所に、帰っていいのよ

 貴女には、帰る場所が
 たくさんあるのだから
 ・・・
 いつでも、帰って来なさい」

「うん・・・
 
 もう少し時が経って
 心が落ち着いたら
 ママのところに帰っても
 いい・・・?」

「ええ、貴女の帰りを
 ママは、ずっと待ってる」

その後、私は家に連絡をした

電話越しの茅野ママは
私を怒ったかと思うと
今度は、泣き出した。

『いつでも
 帰って来ていいのよ
 ここは、アイの家だもの』

私には、帰る場所が
たくさんある。

私を待っていてくれる人が
たくさんいる。
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