二藍蝶
それは、とても嬉しいこと

涙が出る程、嬉しいよ。

だけど、だけどね・・・

私が帰りたい場所は

貴方の元しかない。

浬に、逢いたい・・・

マンションの前に停まる
一台の車。

その車内には、連絡をして
迎えに来てもらった
ママと芳野の姿・・・

新学期が始まっても
私は、この場所で
浬を待ち続けた。

だけど、浬は帰っては
来なかった。

まだ、こんなにも暑いのに

夏は終わり

タイムリミット。
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