二藍蝶
私は、想いを告げる。

「私は、カイリを忘れない
 忘れたりしない

 カイリが、この手に
 もう一度触れてくれるなら
 
 私は迷わず、この手を
 差し出します」

「ありがとう」

『ありがとう』

それは、まるで
浬が言ってるみたい。

藍の浬への想いを知った
車内の二人・・・

「アイは、本当の愛を
 知ったようだな」

「そうね・・・」

車の窓から、私は
サヨナラを言った。

走り出す、車・・・

私は、私の居た場所に戻る。

そこに、貴方はいない。
< 388 / 918 >

この作品をシェア

pagetop