二藍蝶
「パパ
 パパは、何も悪くない
 私を愛してくれていただけ
 
 私は、パパの愛を受けて
 こんなにも大きく育ったの
 
 私は、パパが大好きだよ」

「アイ・・・」
 
「もちろん、カヤノママの事
 も、私は大好きだよ
 綺麗で、お洒落でお料理が
 上手で、私はママに憧れて
 いるもの・・・」

私は、ずっと抱えていた
胸の内を、今この場所で
打ち明ける。

「私、本当は
 ずっと、思ってた
 
 パパの家には、私の
 居場所は無いって・・・

 それはきっと、二人が
 悪いとか
 
 私が、二人を
 愛していないとか
 
 血が繋がっていないとか
 
 そういう事じゃなくて・・」
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