二藍蝶
「・・・
 何て言えばいいのか
 私には分からないけど
 
 これは、私の中の問題・・・

 誰のせいでもない

 私、今はね
 ママの家で暮らしたいの
 パパが、許してくれるなら」

パパは、私の為に頷いてくれた

私の為に・・・

「ありがとう、パパ」

そして、私は今、こうして
この場所で生活を送っている

芳野とは、ここへ来た日に
二人きりで話をした。

芳野の書斎件・仕事場。

図面が、たくさん
置かれている。

伊吹パパの部屋の匂いがする

「ごめんね、ヨシノ
 何も言わずに、この家を
 飛び出して・・・」
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