二藍蝶
ずっと、遠くにチャイムの音
が聞こえる・・・

私は帰る途中、制服姿のまま
いつものカフェに入った。

そう、ここは、茉優とよく
訪れた場所・・・

楽しい会話を弾ませて
あっという間に時間が過ぎた

そして、浬と初めてデート
したのも、この場所だった。

あれを、デートと言うのかは
分からないけど・・・

私は、アイスティーを飲み
ながら、窓ガラスの外を
じっと、眺めた。

「今日は、学校は?」

いつもの店員さん。

「ああ、寝坊しちゃって
 これ飲んだら行きます」

「そう
 ・・・どうかした?」

私は勢いよく、その場に
立ち上がる。
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