二藍蝶
陰口を叩かれる日々
どうせなら、面と向かって
悪口を言われた方が
まだ良かった。

家から時間をかけて通う
までも無い高校生活。

転校する事を考えながら
制服を着た私は、街並みを
一人きりで歩いていた。

その時、偶然
加賀さんとすれ違う。

加賀さんに連れられて
喫茶店へ。

「どうしても
 モデルにはならない?」

「すみません
 
 夏休みの間、何ひとつ連絡
 も取らないまま
 
 結局、今回、こうして
 お断りするような事
 になってしまって・・・」

加賀さんに顔向けできない
私は、俯く。
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