二藍蝶
貴方は、手を伸ばし
ベッドからシーツを奪い
冷たい床の上に、広げ
敷いた。

私が、ゆっくりとシーツの上に
倒れると貴方は、黒いシャツの
ボタンに手をかけた。

肌蹴るシャツから覗く
黒い模様・・・?

その模様は
貴方の皮膚に刻まれている。

そう、貴方の姿はもう
私が知っている17歳の貴方
では無かった。

以前とは、違う・・・

私は思い知る・・・

貴方が堅気の人では
無いことを・・・

肌蹴たシャツから見える部分

左側の半身・・・

背中から、肩、腕、胸元
脇腹にかけて黒龍が蠢く。

貴方の肌に生きる黒い龍。
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