二藍蝶
浬は、肌蹴たシャツを
脱ぎ捨てた。

落ち着く場所を探し求めて
背中を流れて、その場所に
安息の地を見つけたのだろうか

右側の肩から腕一面に
かけて、もう一頭の黒龍が
蠢く。

私は、貴方に抱かれながら
その躍動感に見惚れる。

儚いほどに美しい・・・

貴方が・・・

「あなたが欲しい」

「おまえが欲しい」

重なる声・・・

どうぞ、わたしに

思い存分に

刻み込んで下さい。

あなたの愛を・・・

例え、この身が
ボロボロになっても構わない

どんなに苦しくても構わない

あなたに触れられるなら
構わない

あなたに触れて

あなたを感じたい。
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