二藍蝶
ここへ集まっていた仲間も
皆、それぞれに忙しくなり
何も、この場所でわざわざ
集まらなくても、事務所で
いつも顔を合わせ、話す事
ができる環境にある。
もう誰も
この部屋には来ない。
貴方は、この場所で
少年のように声を荒げて
笑うことも無い。
「疲れている・・・」
そう言って
私に触れる事も
甘える事も無い・・・
貴方は、また誰かと
携帯電話で話している。
「はい、はい・・・
すぐに伺います
はい・・・」
私は、料理中のガスを止め
エプロンを外し、髪留めを取る
そして、電話で話す浬の前を
通り、白いカーディガンを
羽織った。
皆、それぞれに忙しくなり
何も、この場所でわざわざ
集まらなくても、事務所で
いつも顔を合わせ、話す事
ができる環境にある。
もう誰も
この部屋には来ない。
貴方は、この場所で
少年のように声を荒げて
笑うことも無い。
「疲れている・・・」
そう言って
私に触れる事も
甘える事も無い・・・
貴方は、また誰かと
携帯電話で話している。
「はい、はい・・・
すぐに伺います
はい・・・」
私は、料理中のガスを止め
エプロンを外し、髪留めを取る
そして、電話で話す浬の前を
通り、白いカーディガンを
羽織った。