二藍蝶
開くドア・・・

久しぶりの香り

大好きな空間

部屋に戻った私の留守番電話
には、メッセージがいっぱい

私は自分が必要とされている
ことが嬉しくて、声をあげて
泣いた。

本当はね

浬・・・

誰でも無い、貴方だけに
私は必要とされたかったの。

『おまえが欲しい』

『おまえしかいらない』

その為なら、私は全てを
捨てる事ができた。

捨てたはずの人達の声が
優しく聞こえる。

「ピー
 アイ、ママよ
 あなたが居なくなったと
 カガさんから聞いて
 ママもヨシノも、イブキも
 カヤノさんも、アスカも
 みんな、心配してるの

 連絡をください
 待っています」
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