二藍蝶
タクシーの車内。

私は、窓の外を見つめる。

「そうだ、社長
 新しい部屋に届いた荷物
 
 帰ってから、ゆっくりと
 片付けるので、そのまま
 にして置いて下さい」

「ええ、分かってるわ

 後の事は気にしないで
 思いっきり、本場のショー
 楽しんでいらっしゃい」

浬・・・

貴方を捨てた私が

この手に掴んだのは

トップモデルの道。

私は、貴方と別れた事を
後悔しない為にも
一生懸命に生きてみせるよ。

浬・・・

たくさんの愛を、ありがとう。

私は立つ

目の前には、ランウェイ。

私は歩く
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