二藍蝶
俺を捨てたのは、藍・・・

そうさせたのは、俺・・・

俺は、またヘマをした。

もう二度と、同じ失敗は
許されなかったのに・・・

もう、二度と藍は
俺の元へは戻ってこない。

そう分かっているのに
この部屋を処分できないのは

お前と過したあの日々が
夢物語などではなく真実だった
と、ここに記して置く為・・・

何てな・・・

藍を知る、舎弟は言う。

「兄貴、いい加減
 アイさんの事は諦めて
 他の女で
 手打ってくださいよ
 
 俺、兄貴よりも先に
 家庭を持つのは
 気が引けます」
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