二藍蝶
弦は、にっこりと
笑って言う。

「俺は、カイリの意見に
 賛成だ」

「お前、あの高月組を
 抜けられんのか?」

「さあ、どうだろう?
 
 まあ、やってみなきゃ
 分かんない・・・」

呆れ果てる、塁。

「馬鹿か、お前ら
 ついていけねえ

 俺は断わる

 組を抜けるなんて
 そんな簡単な事じゃねえ

 それに、センさんに
 顔向けが立たない」

「そうか、だったら
 俺はもう何も言わない
 
 ルイ、お前なら
 指の一本や二本ぐらい
 無くなっても、この話に
 乗ると思ったがな」
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