二藍蝶
「どのショーも全て
 私は、緊張してしまいます
 
 ただ、パリコレクションは
 身長の件で、一度は諦めた道
 でしたので今回ゲストとして
 選んで頂けました事を、光栄
 に思い、憧れの舞台に立てる
 という想いから、緊張は
 最高潮に至ってしまいました
 ・・・・・・」

車内、後部座席で雑誌を
パラパラと捲る浬は
藍の記事を見つめ、本を閉じ
空いてる場所に雑誌を置いた

窓の外・・・

煌く、街並み・・・

そのいたるところに
ついさっき見た雑誌の広告と
同じ広告塔が張り巡ら
されている。

夢を掴んだ、お前は
最高の笑顔で
今も、輝いている。

悲しい瞳など、もう
どこにも無い。

自信に満ち足りている。
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