二藍蝶
「はい・・・」

「うん、でいいよ」

彼女からキュートな
笑顔が零れ

私もつられて微笑み返す。

「アイ、そっくりだよね?
 フルヤ ヒイロに・・・

 これは、ヨリさんも
 びっくりするよ

 今度、モデル事務所に
 一緒に行こうよ

 そうだ
 アイ、あなたも
 びっくりするわよ」

彼女の話では、モデル事務所
の入り口付近の壁、一番
目立つ場所に、私の母の
古矢秘色の写真が
飾られているらしい。

その一枚の写真に
モデルの皆は、憧れて
止まないらしい。

私は、その写真を見て
母のようになりたいと
夢を抱くのだった。

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