二藍蝶
「平和ボケだな
 
 俺がカイリを利用しようとも
 会澤組と高月組の結束は
 硬く、揺ぎ無い

 何がそうさせるのか
 それは分からないが・・・

 俺には、もうどうでもいい

 無駄だと分かってる事は
 止めたまでさ・・・」

過去と決別して俺達は
向かう、ある場所へ。

そう、そこは、入江組。

ぼろぼろの屋敷に
掲げられた、入江組の代紋
に見惚れる浬・・・

年数を物語る、その代紋は
痺れるほどに、かっこいい。

ここだけ、時代が
止まってしまったかのような
昔ながらの室内に入ると
そこには、弦の姿があった。

胸の前で、両手を広げて
手を振ってみせる、弦。

「組長の恩恵のおかげだ
 お前のダチで良かったよ」

三人は、笑い合う・・・
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