二藍蝶
もちろん、この組に残る
10名ほどのヤクザに
それぞれの舎弟を銜えた
たった、20人程の小さな組
だったが、希望に満ちていた

要と新は、浬の野望に
気づくことができなかった。

浬が組を去り極道の世界から
足を洗った事を、ほっとした
のも束の間・・・

知る事になる・・・

まさか、こんな事になるなどと
誰が思った事だろう。

浬は、荒波の中に・・・

自らの身を沈める・・・

「親父、すみません
 まさか、こんな事になるとは
 ・・・・・・・
 気づくことが・・・
 できませんでした」

電話越しに、要は
庵に謝るのだった。

「チナツ・・・
 親の心、子知らずとは
 まさに、この事だろうな?

 ゴホゴホゴホ・・・
 
 カイリは、兄貴の
 生まれ変わり、ゴホゴホ」
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