二藍蝶
それから、彼女の話を
私はただ、ひたすら
聞くことになる。

お洒落なカフェで
クリームソーダを
飲みながら

彼女は、憧れの人・・・
古矢秘色の知っている事を
目を輝かせて、一生懸命に
話す。

そして、娘の私から
母の知られざる素顔を
聞き出しては、にこにこと
微笑む。

彼女にとって、母はアイドルや
女優と同じように、憧れの対象

その事に、私が一番
驚いた。

「ヒロは
 私のママに会いたい?」
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