二藍蝶
「ごめんなさい・・・」

「謝るくらいなら
 しっかりやんなさい

 私達はライバルでしょう?
 アンタがいないと寂しいよ」

私を抱きしめる華奢な体。

「うん・・・」

「私も・・・ごめんね」

そして、私達はまた
以前のように友達に戻る。

私は、浬との間に起こった
出来事の全てを茉優に
話して聞かせた。

彼を愛し、捨てられたこと。

彼が、ヤクザになったこと。

失踪したのは、浬の傍に
居たかったから・・・

そして、訪れた

二度目の別れ・・・
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