二藍蝶
男性の顔色が変わるのを察知
した茉優が私の腕を抓った。

「痛い・・・」

「アイは、お酒が苦手なので
 こういう場所には、慣れて
 いなくて・・・」

「そうですか?
 
 あの、確かお二人は雑誌等で
 ライバル視されて
 いらっしゃいますよね?
 
 本当は、仲がよろしいの
 ですか?」

「ええ
 学生時代からの親友なので
 お互いに、よきライバルで
 よき理解者です
 
 ねえ、アイ?」

「うん」
 
「そうなんですか?」

雑誌の影響力の大きさに
驚く彼の前で、私達は笑う。

そして、一時間も経った頃
私は、限界・・・

お酒だって、あまり強くないし
二十歳を過ぎても、まだ学生
気分の抜けきらない彼らに
何の魅力も感じない

彼らが、口にすること・・・
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