二藍蝶
「今日は、楽しかったぁ
 アイ、時間ごめんね
 家に連絡しなくて
 大丈夫?」

「うん、大丈夫

 ヒロ・・

 気にしないで」

まだ、呼びなれない
彼女、茉優の愛称。

私が口にすると、茉優は
とっても嬉しそうに笑った。

「じゃあ
 明日、学校でね」

手を振り合い、私達は別れた。

制服のブレザー、ポケットから
定期券を取り出した私は
改札口の前で振り返った。

茉優の後姿・・・
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