二藍蝶
ここは、あの時のまま

止まったまま・・・

私達は、もう
別々の時間を漂う、蝶々

この場所に帰る事はなく

二度と混ざり合うことはない

二度と・・・

私は、一人・・・

ベッドに横になる。

シーツから香る、太陽の香に
紛れて、浬の香がする。

私は、この場所から動けない

思い出の中、浬の腕に
抱かれて、私はそのまま
ベッドで眠りについた。

煌々と光る電気の中で
眠る私は、浬と過した楽しい
時間の夢を見る。

夢に酔う・・・
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