二藍蝶
「話なんて、もういいよ
 
 言ってる事がめちゃくちゃ
 なのも、私分かってる
 
 だけど、貴方を求める
 この気持ちは本物だよ 
 
 貴方に私の他に
 好きな人がいてもいい

 昔の女でいいよ・・・
 今だけでいいよ・・・
 
 愛してよ、カイリ

 貴方に触れたいよ
 
 ダメ?」

浬はその腕に、藍を抱きしめた

「冷てぇ、体・・・」

「暖めてよ、カイリ」

貴方の唇が、私に触れる。

この抱擁が、最後なら
それで構わない。

もう二度と触れ合えなくても
構わない。
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