二藍蝶
「話なんて、もういいよ
 ・・・・・・
 だけど、貴方を求める
 この気持ちは本物だよ」

寄せよ
 
「貴方に私の他に
 好きな人がいてもいい

 昔の女でいいよ・・・
 今だけでいいよ・・・」

やめろ

「愛してよ、カイリ

 貴方に触れたいよ
 
 ダメ?」

『甘えるの、ダメ?』

過去のお前と今のお前が
俺の中でひとつに重なる。

俺なんてやめろ

その言葉を藍に伝えることが
できない俺がいる。

俺は、この腕に
藍を抱きしめていた。

冷たい体・・・

本当に、いいのか?

俺も、お前も・・・
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