二藍蝶
席に付く、弦は言う。

「今日は、また
 雰囲気違うね

 なあ、ルイ?」

「あ、ああ・・・」

男性的な藍の姿に驚いた
塁は、見惚れている・・・

「ルイ、座れよ」

浬の言葉に、ハッと我に返った
塁は、弦の隣の席に座る。

「セキさん、お箸・・・」

「おっと、アイちゃん
 
 お願いだから
 この俺を見つめないで

 君が欲しくなる・・・」

冗談を言う、弦・・・

焼けた肉をお箸で掴んだまま
浬は、弦の前で箸先を揺らす

「セキ
 馬鹿な事言ってねえで
 早く、肉食って、酒飲め」

浬のお箸の、お肉を
パクリと食べた弦。
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