二藍蝶

隠した涙

隠した涙に貴方が気づく頃

私の心は壊れる寸前・・・

私は、ある想いを口に
してしまう・・・

その時、貴方は・・・

駐車場に停められたままの車

私達は、一台の車に
乗り込んだ。

お酒を飲みすぎた浬は、藍の
肩に、こめかみを寄せて眠る

そんな浬の隣で、塁は窓に
もたれて目を閉じ、助手席で
弦も同じく眠りにつく。

静かな車内・・・

静か過ぎる時を、こんなにも
怖いと感じた事はない。

何か、途轍もない事が
起こる前の静寂・・・

私の胸は、ざわつき

震える、体

子供のように眠る、男達。

このままでいいよ・・・

このままがいい
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