二藍蝶
弦の元に近寄る、浬。

「大したことねえ
 
 家を出てすぐ、灰塚組
 組長に会ったよ」

「組長に?」

『これは、これは
 灰塚組・組長 
 わざわざ、こんな雑魚を
 お待ち兼ねとは
 何の御用で・・・』

『ひさしぶりやな
 関上 弦
 
 二年前は、馬鹿な組長が
 世話になったな

 お前らに取られた、シマ
 
 あれ全部、俺に返して
 もらえへんか
 お前から、組長に
 話してくれや』

『アホか
 自分で言えよ
 
 俺は忙しいので
 この辺で』
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