二藍蝶
ソファーに横になる、弦。

「馬鹿か、お前?」

切れた弦の唇に触れる
浬の手。

「痛ぇ・・・
 
 ところで、ルイは?
 
 まさか、あいつまで・・?」

浬は、携帯電話を取り出し
塁に電話をかけた。

「もしもし、ルイか?
 お前、今何してる
 
 何かあったのか?」

心配する、浬の声・・・

「何も無いさ
 
 ルイなら隣にいる」

その低い声・・・

「ご無沙汰しています
 センさん

 貴方がどうして
 ルイの電話に?」
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