二藍蝶
「カイリ、お前
 水臭いじゃねえか・・・
 
 神前が帰らない理由
 やっと分かったわ
 
 お前、本気で神前と
 遣るのか?」

「はい」

「だったら
 俺も、お前に乗るわ」

隣で驚く、塁。

「センさん、これは俺達
 入江組の問題です
 
 貴方には、何の関係もない」

「冷てぇこと言うなよ

 関係ない?
 そうは、言わせねえな

 お前らが負けたら
 関東の恥

 神前に大きい顔されちゃ
 つまらない日々が
 より一層、つまらなくなる」

「センさん
 これは俺の問題だ

 会澤組に出てこられ・・・」

電話越しに
笑う、センさんの声。

懐かしい声・・・
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