二藍蝶
「あなた、家を抜け出したの
 これで何度目?」

「お前、まだ
 夏休みじゃないだろう?」

「停学くらって
 夏休みみたいなもん」

「バカ・・・
 すみれ、電話で
 嘆いてたわよ

 どこで子育て
 間違えたんだろうって」

別に、間違えた訳じゃないさ
・・・・・・

母は、一生懸命に
俺に愛を注いで
大切に育ててくれた。

決して、家族が嫌いだから
反発してるとか、そういう
事ではないんだ。

「しかたねえんじゃねぇの
 イオリが家に居るんだぜ
 俺だって憧れるさ

 なあ、カイリ」

みきちゃんは
俺の気持ちを
一番理解してくれる。

もう一人の親父代わり・・・
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