二藍蝶
浬・・・

もう一度、貴方と

話し合いたい

それで駄目なら、私
貴方のことを諦める。

ちゃんと、さよなら

するね・・・

貴方に、私は『さよなら』
の言葉を、まだ言えていない

翌日、あの場所に
貴方は戻っては来なかった。

その翌日も

その翌日も

その翌日も・・・

貴方の携帯電話はもちろん
弦さんにも塁さんにも
連絡がつかなくて・・・

途方にくれる日々・・・

貴方は、貴方の意志で
この場所には、もう
戻っては来ないのだと
私は、思った。

そう

この部屋は以前のように
もう、誰も住んでいない。
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