二藍蝶
深夜・・・

浬のベッドの隣、畳の上に布団
を敷き、眠りに付いている藍に
聞こえる声。

「藍、寝た?」

「うん?少し眠ってた・・・
 何、おトイレ?」

「いやっ、違う
 こっち、おいで」

私は、浬のベッドに横たわり
横向きに抱きついた。

「やっぱり、狭いね」

「大きいベッド買う?」

「でも、ここに大きなベッドは
 邪魔になるよ」

「早く二人だけで暮らせる
 ように、俺、頑張るから」

「うん、がんばろうね」

触れる、胸元・・・

浬のパジャマの下、首元には
私の大切な物が輝いている

浬の襟元、ネックレスを出して
触れる藍は、ほっと息をついた
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