二藍蝶
「何か、ママ
 ドキドキしちゃう

 でも、やっぱり
 ヨシノの方が
 いい男だけどね」

二人が並ぶ姿を見つめる私

「うそ、似てないよ
 
 カイリの方が
 カッコいいもん」

二人で、笑い合う・・・

その後、話しているのは
私とママの二人。

男どもは、話す事もなく
お酒を飲むピッチも早い。

そこに、妹達が学校から
帰って来てキャーキャー煩く
その勢いに、浬は困った顔を
していた。

帰りの電車・・・

「疲れた、少し寝るわ
 着いたら起してくれ」

貴方は、瞳を閉じて眠る・・・

微かに聞こえる、浬の寝息と
この単調な揺れが私の眠気を
誘い、私も眠ってしまう。
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