鶏冠頭の不良
恋心
恋心1
「ごめん、ごめん」
ケータイを取りに行った鶏冠頭が戻ってきた
隣に歩いてる鶏冠頭にドキドキする
さっきまで何もなかったんに気づいたら、こんなに意識するもんなんやな
「お前、今日バイトやろ??」
「う、うん…」
鶏冠頭の顔を見るので精一杯…
「俺、無いから加絵ちゃん迎えに行こか??」
「あ、それ助かる
鍵、渡しとくな
多分、オカンは六時過ぎに帰ってくるから」
鞄から鍵を出して鶏冠頭に手渡す
「了解」
「ごめんな
じゃあ、また後で」
そう言って、うちは駅に向かい、鶏冠頭は保育所に向かって歩き出した