狼少年とウサギ少女。

「レイくん、今日一緒に帰ろ♪」

「あっ、わたしも!」
「それよりさ、レイくん昨日、」

…あの女子の壁を通り抜けられる勇気がない…

わたしがうつむいていると、美香があきれたようにため息をついた。


「全く我が娘は手がかかるのう…」
おいコラいつうちがあんたの娘になりましたか!!
とつっこみをいれようとしたけど、言えなかった。

言う前に、背中をおされたのだ。
美香にー…。
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