狼少年とウサギ少女。
わたしは必死ではしった。

そして気がつけば、屋上に来ていた。
屋上には誰もいず、何もなかった。

顔をあげると、きれいな青空が広がっていた。

―― さっきは驚いた。
美香め、わざとだな…。やるにしても、他に何か無かったのか…?
でも、嬉しかった。


久しぶりに、近くで(近すぎだったけど)レイくんを見ることができた。

声も聞けた。
美香よ、ありがとう。もつべきものは親友だな、やはり!

わたしは屋上に寝そべって空を見上げた。
そして、いつの間にか寝てしまった。
< 7 / 23 >

この作品をシェア

pagetop