見上げれば・・・Blue sky
「今あずさ待ってるの」


歩乃香が言う。


俺はあずさの荷物を「ほら」と言って見せた。


ツッチーは俺が持ってたあずさの背負い鞄を背負って、スクバを縦に背負い鞄の上から背負って、「じゃーな。」と言って去って行こうとした。


持ってくれたことに感激しながらもあの鞄が俺のだったら・・・とか思いながらツッチーを見ていた。


歩乃香が「あずさに殴られるよ」って言ったらツッチーがすぐに帰ってきた。


「単純な奴」って思いながら笑っていた。


「気を付けて帰れよ~」って言いながら、俺達に背を向けた。


「惚れ直した?」


歩乃香がツッチーの後ろ姿を見ながら言う。

「・・・。嫉妬した(笑」


でも嫉妬する位、好きなんだよ。


35歳のくせに結婚していない先生に。
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