はつ恋

「やっぱり・・・」

深いため息と同時につい
心の声が漏れてしまった。


「やっぱりってなんだよ!?」

私の言葉に噛み付いてくる奈津。


「なんでもないよーだ!!」

私は奈津に向かってベ~っと
舌を出した。

「んだよ!!意味分からねぇー!
 それより手伝ってやろうか??」


「え!?!?!?!?」


私はめちゃくちゃビックリした
だってよ!?あの奈津が
て・・手伝うなんて!!

「ビックリしてやんのー!!
 俺だってたまには手伝うっつーの♪゛」


「い・・・いいの??」


「おう♪゛
 でもその代わりに今日の晩飯
 俺の分も作れよ!!」

交換条件かいーーー!!!

でもこんなに持って行くの
一気には無理だし・・・
仕方ない・・・・


「いいよッッ」


すると奈津の顔がパッと
明るくなった。

その顔にちょっぴりドッキリした。
何でだろう???
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