はつ恋


「奈実…お前さ~
 そろそろ恋とかしたらどーなんだよ」


「え!?!?」

私は戸惑った。
だって恋なんか本当にどーでもいいって
思ってるから…

「またどーせ
 『恋なんてどーでもいいわ~』
 とか思ってんだろ??」

「うッッ」

言葉が詰まる・・・
だってそう思ってんだもん。

「俺は何でもお前の思ってること
 分かってんだよ♪゛」

「はぃ??」

な・・・なんで分かるのよ!!
そんなこと・・・

「ありえない~ってか??」

ニヤニヤしながら私を見る。


・・・ごもっともです。

「だってお前なんでも顔に出るから
 分かりやすいんだよ」

笑いながら言う。

そ・・・そーなのかな??
私ってそんなすぐ顔に出るっけ?

「あとお前かなり純粋で単純で
 何でも信じちゃうんだよなぁ」

へ・・・???
そ・・・そーなのかな??

「まぁ気にすんなって♪゛」

はぃぃぃぃ!?
そんなに言われたら誰だって
気にしちゃうし!!
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