Everlastingly Love





ジェイドは一分一秒でも早くアリアの元に帰りたい一心だった。




愛馬に休憩させる以外は殆ど飲まず食わずでひたすら駆けた。




アリアがこんな目に遭うなら戦場になど出なければよかった!
側に居てずっと守ってやればよかった!
一国の王である以上に俺は夫であり父親なんだ!

何よりも大切でかけがえのない妻と子供を守れないで、何が王だ………





ジェイドは自分を責め続けていた。





初めての出産で不安もあったはずだ。何の役に立たなくても陣痛に苦しむアリアの手を握って励まし、腰をさすってやる事くらいは出来たはずなのに、俺は救いようのない馬鹿だ………





ジェイドはアリアを残し戦場に出た事を激しく後悔していた。



しかし、後悔しても現状は何も変わらない。



今のジェイドに出来る事は一刻も早くアリアの元に帰る事だけだ。




この日でアリアが意識を失ってから20日が経過していた。




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