Everlastingly Love





アリアの護衛騎士であるクロウドも自身を責めていた。



あの時ルーシアだけに任せたのが間違いだった。
あの場に居たのが自分なら王妃様をお守り出来たはずだ!



私は護衛失格だ。



いや、人間としても失格だ…………





クロウドは侍女のナタージュを地下牢に。ローザを自害しないように縛り、城の塔に閉じ込めた。



ナタージュは黙秘して何も話そうとはしなかったがローザは殺そうとしたアリアが意識不明だと知ると、とても喜んでいた。しかし、双子の王子が無事だと分かると悔しそうな表情を浮かべ、もっと違う方法なら殺せたかもしれない!と言った。



出来る事ならローザを殺したい。しかし、一応ジェイドの第一夫人であるローザを手に掛ける事は許されない。それにアリアはローザを許していたからだ。



王妃様はお優しすぎる!このような女を何故許すのか!




クロウドはローザにこう告げた。




「意識を失う前に王妃様はあなたを許すとおっしゃられた。お優しい王妃様と王子様を傷つけたあなたの罪は重い。王妃様は許してもレイリーゼ国民、フローラン国民は勿論。世界があなたを許さないでしょう。そしてジェイド様があなたをお許しになるはずがございません。覚悟を決めた方がよろしいでしょう。長々と失礼致しました」





用件だけ述べ去ったクロウドの背中を顔面蒼白になったローザは見つめていた。



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