Everlastingly Love
episode9 光の射す場所
部屋中にジェイドの悲痛な声が響いていた。
アリアを懸命に呼ぶ声が。
涙を流しながらアリアの体を揺らして必死で声をかけていた。
すると真っ白だった顔がほんの微かだが色付き…………
そして……………
長い睫毛に縁取られていた、瞳がうっすらと開いた。
「………ジェイ、ド………様………?」
「………!!アリア!目が覚めたのだな?!」
「ジェイド………様?………本当に……?」
「ああ、俺だ。ジェイドだ」
「ジェイド様………!」
アリアの細い腕がジェイドに伸ばされ、ジェイドは手を取り抱きしめた。
「お前の意識が戻らなくて!呼吸も止まって、どうすればいいのか分からなかった!お前が死んだら………俺は……!!」
「ごめんなさい……ジェイド様……」
「もういい!アリアが無事なら、それでいい」
「ありがとうございます」
「感謝する必要などない。俺が戦場になど行かなければアリアをこんな目に遭わさずに済んだ。アリア。すまなかった……!」
「いいのですよ。またこうして、あなたに会えた。あなたが私を助けて下さったのですから」
「何を言ってるんだ」
「本当ですよ」
アリアはそっと語った。