Everlastingly Love
「この指輪には小さなダイヤが4個埋め込んである。俺達家族4人という意味でな。普段でも着けられるようにシンプルなデザインにしてあるから、いつも身に着けていてくれ」
「ありがとうございます。肌身離さず着けておきます」
「ああ。因みにだが、俺も着けてる」
ジェイドの左手の薬指に結婚指輪と一緒にはめてあった。手をアリアに見えるように出すと、アリアがそっと握った。
「嬉しいです。本当に………」
アリアは涙を流した。
それは悲しい涙ではなく嬉し涙。
ジェイドはアリアの涙を指先でそっと優しく拭い、眠ってしまった王子をベビーベッドに寝かしつけアリアの側に寄り添う。
「アリア」
「はい」
アリアをそっと抱きしめ、柔らかい唇に口づけた。
アリアが目覚めてから初めての口づけだった。
アリアは顔を真っ赤にしジェイドの口づけに応える。
「アリア。お前に話す事や聞きたい事が沢山あるが、それは後にしよう。今は元気になる事を考えるようにな」
「はい。ジェイド様」