Everlastingly Love







ジェイドはようやくあの事件の事をアリアと話をした。






あの女が何故、あのような強行に出たのか。

そしてあの女………一族の現状を………







アリアは許せと言ったが一国の王妃と王子を手にかけようとした罪はやはり重い。




形だけとはいえジェイドの一国の王の妻である高貴な身分の女性がすべき事ではない。


いや、この際身分は関係ない。人間として決してやってはいけない事をしたのだから。







一族は国外へ永久追放され、また不穏な事を考えないように常にレイリーゼ王家の監視が付いている。







アリアは複雑な心境だった。







階段から突き落とされた時に一瞬、ローザと目が合ったのだ。美しい顔は歪み、目も血走ってはいたのだが、その時のローザの目はとても悲しそうで、まるで捨てられたような目をしていた。







自分と子供を殺されかけたのにアリアはローザを憎みきれない理由はそこにあった。







ローザ様は確かに人として間違っていたわ。どんな理由があっても人の命を奪う権利は誰にもないもの。

けれどローザ様はジェイド様を愛していただけなのだと思うの。






私にはローザ様のお気持ちが分かる。











私もジェイド様を愛しているから――――




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