Everlastingly Love





「アリオス様~アリオス様~」




城中にルーシアのアリオスを探す声がしていた。



ルーシアだけでない。城中の人間がアリオスを探していた。









……………が








全く見つかる気配がない。







「なぁルーシア。見つかったか?」

「いえ…………」

「だよなぁ………一体わんぱく王子は何処に行ったんだ」

「カイル様。どうしましょう………王子に何かあったら………私はっ……」

「大丈夫だ。俺がきっと見つけるから!」

「カイル様………」








アリオスがいない。

という事は必然的にエリオスもいないのだ。






ジェイドとアリアは公務で早朝から出掛けていて遅くなる予定なのでアリアが心から信頼するルーシアに王子の面倒を頼んでいたのだった。






大切な王子に何かあったらどうなるのか。自分の命よりずっと大切で尊い存在。






ルーシアは泣きそうになりながらも懸命に王子達を探し続けた。





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