Everlastingly Love
城内で散々探したがアリオスもエリオスも見つからない。
ルーシアは胸騒ぎがした。
まさか……………庭に…………
ルーシアはカイルとクロウドを探し出し、王子達が庭へ行ったのではないかと話した。
「有り得るな………アリオスは庭に出たがってたしなぁ……」
「そうですね、私からもお止めしたのですが……逆効果だったのかもしれません。あの年齢の子供は好奇心旺盛です。止められれば止められる程行きたくなる。そういう事でしょう」
「お二人共!!分析していないで、さっさと行きますよ!!」
「あ、あぁ悪かった」
「軽率だった。すまない」
「ルーシアは庭に詳しい者を集めてくれるか?」
「はい!」
走り出したルーシアを見送りカイルとクロウドは庭に出る為に違う廊下を渡った。
「なぁクロウド」
「はい」
「ルーシアは怖いな………」
「……………はい」
ようやく庭にまで捜索範囲を広げた頃。
二人の王子は庭の奥。
まるで森のような場所にまで入り込んでいた。